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ROBO-ONE グランドチャンピオンシップへの道 2/2

後半ですついに決勝戦、本当にここまで来ました
急いでバックヤードでPCの準備をしていると、渡辺さんから

「本当にここまで来ましたねー」と声がかかります

その顔にもう冷やかしの表情はありません

準決勝第二試合のガルーvsもん☆の試合をPCのキーボードに手を掛けながらバックヤードで見守ります
PCの画面上には対もん☆用プログラムと対ガルー用のプログラムの選択画面が表示されています

Kenが声をあげました「もん☆に決まったよ」

間髪入れずに対もん用プログラムをローディングします
ここでちょっとした問題が、プログラムを入れ替えたわけですから3位決定戦の間に動作チェックをしなければなりません
しかし、バックヤードの隣には当の対戦相手のなぐさんが立ってます

ここでは動作チェックが出来ない、、、

なぜならばウチの戦法は事前に相手に知られたらアウトなのです
Kenに声を掛けて裏口のカーテンの影に隠れ、動作チェックを入念に繰り返します
そこを偶然通りかかったダウトさんが、それを見て全てを悟ったかのような笑みを浮かべています

3位決定戦が終わり、ついに最終決戦が始まりました

試合開始とともにまっしぐらにもん☆の間合いに飛び込むカイザー
予定通り豪腕がうなりを上げて飛んできます
そして、それを練習通りのタイミングでかわすKen
実況席と会場から同時にものすごいどよめきがあがります
実戦で見るダブルラリアットの迫力は想像以上でした

まさに一撃必殺 !!

ダブルラリアットをかわした直後もん☆はバランスをくずしてスリップダウン
ここまでは予定通り
しかしその直後予定外の出来事が、、、
再開直後二度目のラリアットをかわした瞬間、作戦通りもん☆の腕をつかんで投げにかかります
しかし、もん☆の予想外のパワーでカイザーが腕ごと全身を巻き込まれて横倒しに

「ダウン!!」

なんという事でしょう
明らかに私の失敗です。仮想もん☆のウエイトを同じ5kgに作ったとは言っても
それは下半身の事、腕は軽い板一枚でした
しかし、現実には重い重量をもったロボットの腕がうなりをあげてくるのです
ラリアットのパワーを完全に読み違えてました
私の計算ではたとえ、もんの腕をつかみそこなっても、カイザーの腕にラリアットの腕がひっかかったもん☆は自爆するはずでした
しかし、結果はまったくの逆
私の計算違いから1-0と相手にポイントを奪われてしまいました

心の中でKenに謝りながら
「もう投げはダメだ、二度とやるな!! もんが立ち上がるスキをついてパンチで攻撃しろ」と早くもセカンドプランの指示を出します
今風に言うと「フェーズ・ツーに移行」といったところでしょうか

私の立てた作戦プランでは最初にマトリックス防御と投げ技でラリアットを封じ(フェーズ・ワン)、立ち技勝負に持ち込む(フェーズ・ツー)つもりでした
同じ立ち技同士ならスピードで勝るカイザーに勝機が訪れると読んだのです

しかし、完全に作戦は狂いました

それでも私の指示通り、果敢に懐に飛び込み続けるKen、そこへ豪腕がうなる
間一髪のタイミングで避け続けるKen
起き上がってパンチで攻撃しますが、もん☆のひざにある大きなバンパーに阻まれて有効な打撃を当てられません、パンチが届かないのです。身体を揺らすことは出来てもダウンを奪うまでにはいたりません

圧倒的に不利な状況で試合が進んでいきます

観客はもん☆の攻撃を間一髪で避け続けるカイザーに歓声をあげています
きっと、カイザー有利、なぜ避けられるのがわかっているのに、なぐさんはラリアットを打ち続けるのか!? と思っていたことでしょう

しかし、現実は全くの逆です

むこうは一撃必殺の豪腕ラリアット、ホンの一瞬かわすタイミングが遅れて、わずかにかすりでもすれば、もともと後ろに全体重をかけてスウェイバックしているカイザーは後方に吹っ飛ばされるでしょう

しかも、こちらの攻撃はあとわずかの間合いで決定力のあるパンチが届かないのです
一発でもパンチが当たれば決定打になるもん☆と、一瞬のミスが命取りになるカイザー、客席の見た目とは逆に圧倒的に有利なのはもん☆なのです

しかし、ウチにはこの危険な作戦しかないのです
実況席の土田さんが叫びます

「相手の攻撃を避けるだけでこれほど盛り上がる試合が、かってあったでしょうか!!」

その通りです、避けそこなった瞬間にアウトなのです
もん☆の豪腕がカイザーの頭上をかすめる度に
実況席や観客の喜びとは対照的に私の心は恐怖でいっぱいになります

まさにニュータイプとしか言いようの無いKenの操縦が続きます
そして、ついにカイザーの右ストレートがもん☆に届きました
もん☆が地響きを上げてダウンします
大歓声が巻き起こります
これで1-1

しかし、時間はもうありません
ダウンを奪われたもん☆はついに戦法を変えてきました
Kenがラリアットが来ると呼んでスウェイバックした瞬間、もん☆は右手でカイザーの足を掴みにきました
見事に足を掴まれたカイザー、懸命に踏ん張ります、さらにラリアットの手が交錯します
タイムアップのコールと共にもんどりうって倒れる両者
判定はカイザーダウン、もん☆スリップ
ここで最初に奪ったスリップが我がチームを救ってくれました
カイザー2ダウン、もん☆1ダウン、2スリップでイーブン
小林レフリーの「延長戦!!」というコールに会場が沸きかえります

バッテリーを交換しながらKenと作戦を練ります
明らかにKenは動揺しています、ここは監督として(ウソでもいいから)的確な指示を出して冷静さをとりもどさせねばなりません
私は心を落ち着けて考えました

たぶん、もうもん☆はダブルラリアットは打ってこないでしょう
きっと最後に見せた、あの掴み技で来るはずです
そして、今までみた他の試合の中でも、もん☆は右手でしか掴み技を仕掛けていません
なぐさんも右利きです
という事は、たとえ両手のモーションが用意してあったとしても
この決勝戦という緊張した場面では、操縦者は使い慣れた右手で攻撃してくるはず
それが人間の心理というものです
そこに勝負をかけました

kenに指示した作戦はこうです
まず今までと同じように真正面から飛び込みます、そして間合いに入ったらまったく同じようにスウェイバックして防御、ただしさっきよりはわずかにもんの左寄りに位置をとります。
しかし操縦者のなぐさんにはもん☆の巨体が災いして影となり、それが見えず、気が付かないはず
そしてそのまま、もん☆は右手で掴みにくるでしょう
しかし、さっきとはわずかに間合いが異なっているため届かないはずです
そこで一足早く立ち上がってパンチを打ち込む
まさにサドンデスに掛けた作戦でした

延長戦がスタート

チャンスは一回限りです

作戦通り懐に飛び込むKen

作戦通りにもん☆の右手がせまる

南無さん! 神に祈る瞬間 !!

空を切るもん☆の右手

立ち上がるカイザー

それを追うようにしてもん☆が立ち上がる

一瞬早く繰り出される左ストレート

しかしパンチが浅い...もん☆は揺れるだけ

失敗かと思ったその瞬間、よろめくように前方に崩れ落ちるもん☆

「ダウゥゥーン!!」

レフリーのコールが聞こえます

決着がつきました

どうやらもん☆の立ち上がり動作の最中にパンチが当たりバランスを崩していたところに、そのまま立ち上がったので転倒してしまったようです(なぐさん談)
今までは完全に直立するのを待ってから攻撃していたのですが、幸か不幸か早めに出したパンチが幸運を呼び込んだようです

しかし、後でKenが言うには
「パンチを引くときにもん☆の身体の一部をグリップが掴んで引っ張っていた」そうです
あの瞬間にそこまで見えたのか!! ニュータイプ恐るべし

勝負は終わりました

しかし、ここまで読んで頂いた皆さんにはおわかりかと思いますが
勝敗を分けたのはわずかな差でした
あそこで足を掴まれていたら...
ウチが勝つことが出来たのは本当に運が良かったとしかいいようがありません
もう一度対戦したら結果は逆になるかもしれません
それほどまでに紙一重の差でした



こうしてMARU FamilyのRGCへの挑戦は幕を閉じました
テーマソングの歌詞通り、まさに全てをかけた二週間でした

もしも、もん☆が勝ち上がってこなかったら、、、

もしも、初戦でヨゴローザに負けていら、、、

ここまで準備した事は全てムダになった事でしょう
でも、それはそれでもいいのです

私が何よりもイヤなのは、苦労して準備した事が全て無駄になることではなく
出来ることを遣り残して後悔する事なのですから
目標に向けてベストを尽くすというのはこういう事だと、いつも子供達には教えて来ました
そして、今回その期待にKenは見事に答えてくれました
新聞にも書かれましたが、今回の勝利はすべてKenの操縦のおかげです

子供達もこの経験を大好きなサッカーや学校の勉強に生かしてくれるだろうと思います(親バカですね)

最後になりましたが、今回の最大の勝因はほりさんが動画をアップしてくれたことです。ほりさんに賞金の半分を差し上げたいくらいです。
あっ、今回は賞金はゼロなんだった(^^;
ほりさんゴメンなさい、今度お会いした時に必ずおごりますからね

それと今更ながらに一年前に良い経験をさせてくれた四国の鬼丸・夢さんにお礼を言いたいです
そして、名古屋で死闘を演じてくれたレグホーン・NAKAYANさん
あの戦いでKenは一皮向けました、NAKAYANさん、本当にありがとう

次はRGCのタイトルマッチで会いましょう

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